美女と野球

2016年5月5日。こどもの日。

ゴールデンウィークの真っ只中のこの日、
積年の夢であった、野球観戦デートがついに、
ついについに実現した。






晴天の横浜スタジアム。

横浜ベイスターズ対ヤクルトスワローズ。

ヤクルトファンの二人は当然、ビジターの三塁側で観戦。


話はデートからそれるけれど、
横浜スタジアムはファンサービスが良く、
観客動員数が増えていると聞いていたので、どんなものかと
デートとは別に楽しみにしていた。

現地で、その噂に違わぬサービスの質の良さを実感。

・ベビーカー預かり
・バックヤードに広めの休憩スペース
・イニング間にバックスクリーンに映った写真をプレゼント
・ベイスターズ勝利後の花火

などなど。

他にも、スタッフが洒落た つなぎ を着ていたり、
抑えの山崎康晃が登場すると球場全体で盛り上げたり、
球場外にはビアガーデンでビールを飲みながらテレビで野球観戦が
できるスペースもあった。

趣向を凝らしたサービスが盛りだくさん。


やるなぁ、横浜。

(あとは実力が伴えばな…)


結果は残念ながら、4−2でヤクルト惜敗。

夢の野球観戦デートを満喫し、
試合後は赤レンガ方面へぶらぶらとお散歩。

天気の良い休日で人出が多いにもかかわらず、
横浜は、東京ほどごちゃごちゃしていない。

海も見えて、歩いているだけで心地よい。

ハマっ子はこんな素敵なデートをしょっちゅうしてるのかと思うと
羨ましくなった。


いいなぁ、横浜。


油断していると横浜の街はおろか、
ベイスターズすら好きになってしいそうな気がした。













それでもやっぱりスワローズが好きだけれど。

以上、美女と野獣が野球へ行ったお話。




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    明治神宮野球場デノ逢瀬

    本日は講談風ブログ、

    「明治神宮野球場デノ逢瀬」
    を一席申しあげます。


    講談とは……

    寄席 (よせ) 演芸の一。軍記・武勇伝・かたき討ち・侠客伝などを、おもしろく調子をつけて読んで聞かせる話芸。江戸時代には講釈とよばれ、太平記読みに始まるという。

    (goo辞書より)





    時は西暦2015年霜月。

    勤労に感謝する祝いの日。

    平成は27年、秋も深まってきた頃の物語でございます。


    登場するは、
    その日、会うのが二回目という男女。

    男は30代、
    6年間彼女のいない、いわゆるセカンド童貞野郎。
    地位も名誉も金もない男

    あるのは健康とほんの少しのユーモアぐらいで




    まぁーー、モテナイ。




    かたやお相手の娘。

    洒落たファッションに身を包む、麗しき娘。

    この娘こそ、まさしく傾城、傾国。

    一国の主人(あるじ)が惚れると、
    国も傾けるほどの美少女である。


    そんな釣り合わぬ二人が
    奇跡的に、二度も会うことになったお話。


    舞台は花の都・大東京。
    新宿区は明治神宮野球場。

    ご存知、東京ヤクルトスワローズの本拠地だ。


    その日はシーズンオフの恒例行事
    「スワローズファン感謝デー」
    が開催されるという。


    何を隠そうこの二人

    互いにヤクルトファンということが
    きっかけで会うことになったと
    申しますから

    非モテのセカンド童貞野郎にしてみれば


    ヤクルト様々

    神様・仏様・ヤクルト様


    といったところ。


    一生スワローズに忠誠を誓い
    ヤクルトを毎日欠かさず飲むことを
    心に決めたと申します。



    話は逢瀬に戻りまして

    朝からあいにくの曇り空
    今にも泣き出しそうな鼠色の空模様


    悪天のファン感謝デー。

    男が楽しみにしていたのは、
    いたるところでの写真撮影。

    早速写真を撮る二人。

    外野スタンド、
    ピッチャーマウンド、
    ヒーローインタビューボード前

    などなど……













    どうですか、このカップル感。






    しかし、よく見ると二人は決してくっついてはおりません。

    この微妙な距離が縮まっていくのか、
    はたまた開いていってしまうのか―――



    そうこうするうちにポツリポツリと
    落ちてきた雨

    気温の低さも手伝って

    二人は正午を待たずして
    早々に球場を後にするのでございます



    男は前日にデートの
    予習をしてきたはずが、

    球場で済ますつもりでいたランチ。
    昼食のレストランまでは
    リサーチ不足の勉強不足。

    店も決まらず空腹の中とぼとぼと
    歩き出す二人

    歩き疲れて言葉数が少なくなる二人

    目に入った店でイタリアンを食し
    いよいよ次はどこへ行こうかと
    相談する二人


    天候からして長距離移動は避けたいところ

    言わずもがな屋内でできる事

    映画、
    カラオケ、
    ボウリング。
    足湯にゲームセンター


    できた娘で、
    男の好きなところで構わないと言うではありませんか

    それならばと
    男は自分が得意なボウリングを
    チョイス

    ハイスコアは207の腕前と豪語する

    カッコいいところを見せられるはずと
    意気揚々とボウリングがスタート


    その1ゲーム目。

    スコアが、何と何とォ……

















    108。





    お 話 に な ら な いッ!


    てんで お 話 に な ら な いッ!!






    娘は前回友達とやった時は60だったと
    言ったものの、

    以前よりスコアが伸びて
    危なく娘に後塵を配する寸前という有様。


    もしかするとわざと負けて
    男と立ててくれたのかもしれぬ


    男は続く2ゲーム目のスコアも138とパッとせず
    株を上げるどころが
    株大暴落の大ピンチの崖っぷち。


    つづいて定番のカラオケへ

    汚名返上のためにも
    注目の大事な大事な第一曲目だ。


    ここでスベるわけにもいかぬと選んだのは


    福山雅治「HELLO」


    男はカラオケ好きだが
    下手の横好き。

    歌は決して上手い方ではない


    そこで、

    福山雅治なら音域は広くなく
    歌いやすい

    かつ

    恋愛の歌でデートに持って来い
    アップテンポでノリも良し

    有名曲だし
    まず間違いないだろうと
    選曲した渾身の選曲。


    イントロが流れ出すと

    娘から予想外な一言が発せられる
















    「……この歌、知らない」














    この歌、知 ら な いッ


    ま さ かの 知 ら な いッ









    「ししししし、知らない? ほ、ほんと?

    さ、サビ聞けばきっとわかるよ」




    ♪こーいが はーしーりーだしたらー

    きーみが とーまーらーなーいー






    動揺を隠し、歌いきった男。

    恐る恐る娘に尋ねる。





    「どどどど、どう?」
















    「……やっぱり知らない」






    や っ ぱ り 知 ら な いッ


    恋 は 走 り 出 さ な いッ


    こ ん な は ず じゃ な い さッ









    ボウリングとカラオケで
    惨敗、連敗した男

    6年間のブランクは伊達じゃない


    そんなさなか、可愛らしく
    ユーミンの「恋人はサンタクロース」を
    歌い上げた娘


    つづいてカラオケ2周目へ
    突入するかと思いきや

    曲を入れずに
    話し込む二人。


    場所は薄暗いカラオケボックス

    当然、密室

    そこへ男女が二人っきりだ




    気まずくなってしまっただけなのか

    もしくは大どんでん返しの急接近か




    果たしてどんな展開がまっているのか―――












    ここから物語は面白くなるところでございますが


    なんと なんとォ……






    お時間がいっぱいいっぱい。




    続きはまたいつの日か申し上げることといたしまして、


    本日は

    「明治神宮野球場デノ逢瀬」

    の一席を申し上げました。







    講釈師 行(い)てきたような 嘘をつき

    神田マッシュ之丞




    ご静聴ありがとうございました m(_ _)m





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      迷惑なホワイトデー

      3月14日といえばご存知ホワイトデー。

      2月14日のバレンタインデーに女の子から男の子へチョコをプレゼントし、男の子が女の子へ、そのお返しをする行事。

      モテる男子はチョコを沢山貰って嬉しい半面、ホワイトデーに何をお返ししようか頭を悩ませるもの。

      もちろん僕もその一人でありまして、今年もらったチョコは、なんと・・・ 1個

      ゼロを付け忘れたんじゃないですよ。10個ではなく、1個です。

      しかも2月14日にたまたま会う予定だった女子にチョコの催促をしてようやく0個の完封を間逃れたという。


      「会うの2月14日だけど、世間だとアレだけど、別に気ィ使わなくていいから。ホント気ィ使わなくていいから!」


      と事前にLINEを送り、ダチョウ倶楽部が熱湯コマーシャルでやるお約束の「絶対押すなよ!」は押せの意味、という芸人の暗黙の了解を汲んでくれた女子のファインプレーの賜物でありました。空気が読める、デキる女子でよかった。

      しかもチロルチョコでもなく、ブラックサンダーでもなく、しっかりした紙袋に入った、何というかちゃんとしたチョコを頂いた。

      ありがたや、ありがたや、と手を合わせ、喜びを噛み締めて食べた。


      あっという間に時は過ぎ、一ヶ月後のホワイトデー。何をお返ししようか考える。

      その子は、今はしょっちゅう会う間柄ではないし、住まいも若干離れている。

      相手にも負担にならないような、何かサクッとしたお返しができないものか。


      思いついたのがSNSを利用したプレゼント作戦。

      TwitterやFacebookを介してプレゼントを贈ることができるサービスがあるという。

      検索するとスタバで丁度いいサービスがあった。

      「Starbacks eGift」 500円のドリンクチケットのプレゼントができるサービスだ。

      贈り手はPCからささっとクレジットカード決済が可能。

      相手にはURL付きのメッセージが送信され、スマホでURLを開いてお店で提示すればドリンクチケットが利用できる。

      いかにも今どきな感じだし、ちょっとしたサプライズ感もあり、自分が貰ったらたぶん嬉しい。

      こいつぁ丁度いいやと早速Twitterを介して送信。

      すぐには反応が無かった。金曜夜に自宅で晩酌していた僕は、いつの間にかそのまま眠ってしまった。


      ふと意識が戻ったのは草木も眠る午前4時。

      ホワイトデーの件はすっかり記憶から飛んでいて、寝ぼけ眼でスマホをいじると、受信していたLINE。

      開いてみるとそれは例の女子からだった。
















      「マッシュさん、Twitterで私にメッセージ送りました?」


      「なんか怪しげだったので 笑」















      わしのホワイトデーのお返し、


      迷惑メール扱いかーーーーい!!







      さすが信用のなさでは折り紙つきの僕である。

      なんでいつもこうなのさ。良かれと思ってやったことが裏目裏目を引くのさ。

      自暴自棄モードに陥ること3秒間。

      よくよくLINEで送ってもらったスクショを見返してみる。


      iPhoneImage.png

      僕から送信されたメッセージ内容はこうだ。



      「Starbacks eGift を送ります。

      https://〜〜」





      僕は特に何も考えず、定型文のまま送信してしまっていた。

      当然、自分が入力した文章ではない機械的なものになり、しかもURL付きで、言われていみるといかにもスパムっぽい。

      SNSはアカウント乗っ取りが横行しており、勝手に広告的なメッセージを送りつけることもある。


      バレンタインの恩を仇で返す。お返しでなく仕返しになりかねないミス。


      「それ、送った送った! 間違いなく送った! 怪しくないから。ダイジョブだから!」


      必死に誤解を解くようLINEを返信し、無事信用を回復。

      以上、「迷惑なバレンタインデー」の一席でございました。お後がよろしいようで。




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        初めてのバレンタインチョコ




        2月14日、バレンタインデー。

        過去のバレンタインデーを思い起こしてみると、まあ色々あった。


        高校時代に三年連続完封を達成したこと。※共学です

        カフェバイト時代に幾つかチョコを貰えて嬉しくて、すぐに食べずにチョコを一週間寝かせておいたこと。

        ケーキ屋バイト時代にチョコ販売が超多忙で、ビジネスホテルに一泊したこと。



        家族を除き、初めてチョコを貰ったのはいつかと問えば、忘れもしない小学校6年生の時だった。

        その日は休日で、友達とうちで遊んでいた。

        4人でゲームか何かやっていた。

        すると、同級生の女の子2人が、突然うちに訪ねてきたのだ。

        当時からモテなかった僕なので、当然女子がうちに来たことなどない。

        女子がうちに来た、それだけでドキドキするのに、今日はバレンタインデーなのだ。

        何をしに来たのかは言わずもがな。4人とも理解していた。


        2人の女の子は僕ら4人にチョコを渡し、帰っていった。

        初めて貰ったバレンタインチョコ。しかも少し気になっていた女の子から貰ったチョコ。

        これは嬉しいに決まっている。

        当然嬉しいハズだ。

        しかし、僕は嬉しくなかった。

        なぜならば、貰ったチョコに明らかに格差があったからだ。


        イケメン2人には豪華な手作りチョコ。うち一人にはさらに手紙付き。

        僕ともう一人のイケてない2人には市販の安物チョコ















        何だこの仕打ちはッ……!!!





        きっとチョコ無しではあんまりだと思ったのだろう。

        気を遣って、僕らイケてない2人にもチョコをあげようと思ったのだろう。

        しかし、時に気遣いは、余計に人を傷つけることがある。


        これは本命でも義理でもない。お情けチョコだ。

        チョコを貰うと同時に失恋するという。


        チョコの味は覚えていないが、実に苦い思い出のバレンタインであった。




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          デートごっこ in 渋谷

          「ヒマだから誰か遊んでください 笑」

          Twitterの中で数少ないリアル女友達の、こんなツイートを見かけたことがきっかけでデートをすることになった。

          共通の知り合いに声をかけて飲みに行く、なんて選択肢もあったが、それじゃありきたり過ぎてつまらんな。と、あまのじゃくな考えから、

          「デートごっこしよか。高校生みたいな爽やかなヤツ」

          こんなツイートを返し、あっさり承諾され、デート決定。

          ちっちゃなころから非モテ道を歩んできた僕は、高校時代にデートをしたことがない。大人になってからも、いわゆるデートっぽいデートをした経験が数えるほどしかない。

          「彼女が欲しい」とか「スケベなことしたい」とか、一般的な独り者男子の欲望に加え「デートしたい」欲求も僕は常に持っている。

          こんな僕のデートしたい欲にあっさり乗ってくれたお相手のためにも、デートで何をすべきかきちんと計画しなければならない。

          (まずデートの待ち合わせといえば、高校生っぽく渋谷ハチ公前にするか。そんでやっぱり映画かな。あとはカラオケ、ボウリングか? カフェでお茶もしよう。プリクラも撮るか。朝から一日中だと長いから午後から軽く遊ぶ感じにしておこうかなぁ。)

          ひとまず映画を調べてみる。今話題の一番人気は「ベイマックス」だ。僕はすでに正月に観たが、噂に違わぬおもしろさだった。だからもう一回観てもいい。これぞ絶対にすべらない映画。

          渋谷でベイマックスを上映している映画館をリサーチ。前日の段階ですでに13:15の回はほぼ満席だった。うーん、それ以外だと、「海月姫」「アオハライド」「96時間/レクイエム」……


          微妙。



          映画に置き換わるものとしたら何か。

          自分のことだけ考えるのならば、僕は落語に行きたかった。

          「渋谷らくご」が丁度開催している日だった。落語いいよな。でも高校生のさわやか風デートで落語はないよな。王道にこだわって観たくもない映画を観たほうがいいのか。うーん。

          というか、世のリア充イケメン男子は、デートの度にこんなにしっかりスケジュールを練っているのだろうか。











          リア充めんどくせえ






          会う前にメールでも何でも、お相手に聞いてみれば済む話かもしれないが、それは野暮ってもんだ。会ってその場の雰囲気で決めるのが粋な男ってもんじゃねえのかい。てやんでい。

          もう出たとこ勝負。ベイマックスが満席なら落語を提案。乗り気じゃない場合はいかに落語がおもしろいのかプレゼンを試みて、それでもダメなら別の映画。それでいこう。


          デートごっこ当日。13時きっかりにお相手はハチ公前に現れた。風が冷たい真冬の気候。じっとしていると寒いので何も決めないまま歩き出す。ベイマックス上映の映画館に到着するが、案の定、満席。この映画館で時間帯的に見れるのは「96時間/レクイエム」のみ。

          僕もどんな映画か知らないし、お相手も知らない様子で、観たい空気は醸しだしていない。「どうしよっかねぇ……。」

          これならば、とここで懐刀を抜く。



          「映画じゃないんだけど、個人的に行きたいっつーか、おすすめっつーか、あるんだけど……」


          なにナニ? 食いつくお相手。





          「えっとね、、 落語、なんだけど」















          「落語? いいね、一回行ってみたかったの落語!」









          予想外のノリノリ返答

          キ・キ・キ・キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!





          かくして満場一致で落語に決まり。約2時間で落語家3人、講談師1人の4人の演目を鑑賞。これが爆笑につぐ爆笑。特に講談師の神田松之丞という男。彼ほんとすごい。神。おもしろい。最高。

          笑い疲れて、最終的には居酒屋で飲みながら、おもしろかった落語を思い出しながらまた笑った。

          当初、企画してあった「さわやか高校生風デート」とは何だったのか。微塵も感じられない展開となったが、結果良ければすべてよし。

          あ、でもプリクラは撮った。最新のプリクラによって、目が以上に大きく、顎がカイジのように尖った、まるで宇宙人のような自分の姿に唖然とした。

          とにもかくにも楽しく過ごせた一日。デートごっこ、大成功!(自画自賛)



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            トドメのフローリスト

             僕が気になる花屋さんの左薬指に光るものが発見されたニュースから数日後、僕の片思いを密かに応援してくれていた同僚が言った。

             「私、花屋さんの店長さんと仲いいんで、こっそり聞いてきましょうか?」

             左薬指にしている指輪の理由。
             最悪、結婚指輪。最悪は逃れても彼氏がいることがほぼ間違いない状況で0.00001%の可能性「おばあちゃんの形見の指輪」に賭ける価値はある。また、もし万が一、彼氏がいないと分かれば俄然、アプローチをかける気になろうというもの。ピンチのあとにチャンスあり。試合終了のホイッスルはまだ鳴っちゃいない。

             「じゃ、じゃあチャンスがあったら聞いといて」

             わっかりました! と力強く頷く女子大生。嗚呼、味方がいるってありがたい。

             さっそく次のシフトでかぶった際に、開口一番「聞いてきました!」と彼女。素晴らしい。実にフットワークが軽い。
             つばをゴクリと飲み込んで偵察の報告に耳を傾ける。腹は決まっている。どどどどどどどうだった??

             「で、あの指輪なんですけど……



















             結婚指輪じゃありません












             が
























             彼氏がいるそうです」









             やっぱりか―――
             やっぱりか―――
             やっぱりか―――
             やっぱりか―――

            (↑エコー)







             既婚という最悪のシナリオは逃れたものの、やはり恋人がいたのだ。

             「おばあちゃんの形見って言ったやつだれやねん! んなわけないやろボケ! 怒るでしかし!!」と故・横山やすしバリのぶつけようのない怒りが込み上げてくる。
             
             さらに報告は続いた。

             「左薬指に指輪をしている理由なんですけど、彼女、よく男性から声をかけられるそうなので、











             男よけのために彼氏がプレゼントしてくれたそうです」












             お





             男よけ?!












             すなわち以下の方程式が成り立つ。







             声をかけてくる男 = よけたい男 = ボク


             Q.E.D.



             僕は試合終了のホイッスルを聞いた。












             

            0

              <速報>ガラフロ打ち切りのお知らせ

               「いとしのチェリー」以来の話題作として期待が大きかった「ガラスの向こうのフローリスト(通称:ガラフロ)」が、突如打ち切りとなりました。

               27日夕方、都内にて男(31歳・独身)が好意を寄せていた某生花店勤務の女性の左薬指に光るものが確認されました。
               調べによると、26日夜、同僚との飲みの席にて「指輪を見た」との垂れ込み情報があり、翌日、その真偽を確かめるべく、レストランのチーフがレストランからガラス越しに確認したところ、女性は、左薬指にシンプルな指輪をしていることが判明。

               チーフは、彼女は「ド」が着くほどの天然であり、恋人からのプレゼントではなく、例えばおばあちゃんの形見の指輪の可能性もあるのでは、と落ち込む男を慰めた模様です。
               しかし、当の男は「うるせぇ!」と声を荒げ、いくら天然だからってさすがにそれはない、とチーフの優しいフォローを全面否定。肩を落としてその日は帰宅したとのことです。
               なお、完全無気力状態となった男は帰宅途中、財布をロッカーに忘れたことに気づき、表参道〜池袋間を往復する羽目に。より一層、自己嫌悪に陥りました。

               現在、男は現実から逃亡中です。
               以上、速報でお伝えしました。
              0

                ガラスの向こうのフローリスト その1

                 【花屋(はなや、フローリスト florist)】
                 主に切り花を販売する商店、およびその商店で働く者を指す。店舗は「生花店」とも呼ばれる。なお、花環などの造花を扱う店舗(企業)は「造花店」と呼ぶこともあり葬祭業を営んでいることもある。(ウィキペディアより)

                 −−−−−

                 作戦はこうだ。
                 なるべく花屋さんの前を通るよう心がける。バックヤードからロッカーへ行き、財布をとってお昼休憩。このパターンを変更する。財布を常備しておき、休憩にいくのはレストランの正面出入り口から。そうすると必然と花屋さんの前を通過し、コンビにへ向かうことになる。休憩終わりも、裏からではなく表から戻る。幸運にも彼女に出くわしたらあいさつを交わす。いたってシンプルかつ地味。だがしかし、千里の道も一歩からというではないか。何も行動を起こさないよりは遥かにマシだ。

                 2ヶ月経っても地味地味作戦は実を結ぶことはなかった。彼女とすれ違わないこと山の如し。このままでは彼女と親密になるまで50年はかかるだろう。これではイカン。もっとド派手なアプローチ方法はないものかと思案していると、レストランの同僚からグッドアドバイスが飛んできた。「花を買いにいけばいい」何で早く気づかないのだ。それだ。それしかない。やるなら今しかねぇ。
                 
                 問題は花を買う理由だ。今まで自室に花を飾ったことなど皆無の男が、自身のために花を買うのはいささか無理がある。贈り物として花を買うのが妥当なところだ。幸運にもつい先日、結婚を決めた友人カップルがいた。結婚の報告を聞いて以来、初めて飲みにいくことになった。これはお祝いを買っていくしかないだろう。この流れに乗らない手はない。

                 僕は飲みの約束の前日に花屋さんに行くつもりでいた。前日にまずプレゼントを選び、当日に受け取る。これなら二度、花屋さんに足を運ぶことができる。なによりも、前日には彼女の姿を確認することができた。もし明日彼女が休みなら、プレゼント大作戦は空砲に終わる。彼女のシフトを知る由もない僕は、今日のうちにいかねばならないと思った。だが非常にも、そんなときに限ってレストランが忙しい。あがりの時間を過ぎても慌ただしく接客に追われ「ごめん、もうちょっと残ってくれる?」の店長の頼みを断りきれなかった。花屋さんは閉店の時間になった。これはどうにも悪い流れ。明日彼女がいなければ、この完璧なシナリオはもろくも崩れ去る。

                 飲み当日。いつもどおり昼から出勤し、混み合うランチタイムをさばいていると、ガラス越しに彼女の姿が見えた。僕の働くレストランと花屋さんは同じ建物内であり、隣り合わせ。しかもガラス一枚を隔てただけである。誠に気持ち悪い言い方になるが、レストランから花屋さんがのぞき放題なのだ。
                 彼女がいることは確認した。あとは勇気を出して花を買いに行くだけ。

                 昨日とは違い、時間に通り上がることができた。白いワイシャツに黒のベスト、黒のサロンを巻いた制服姿から白シャツ、昨日買ったカーディガン、デニムのパンツに着替え、洗面所で髪型を整えた。よし、行くぞ!

                 高鳴る鼓動をそのままに僕はあっさり花屋さんの入り口に立った。店内に入る前に、首を伸ばして様子をうかがう。レジ前にお客さんがいて、どうやら接客中のようだ。できればお客さんのいないシチュエーションがベスト。こっそり入って店内を物色していようか、それとも……。

                 僕はひとまず退散することにした。少々時間をおいてからにしよう。飲みの約束の時間まではまだ余裕がある。僕は建物の守衛所前の喫煙室で時間をつぶすことにした。
                 「おー、おつかれさま。何、もうあがりなの?」喫煙所にはレストランの洗い場のおっちゃんがたばこをふかして休憩中だった。休憩時間を持て余していた話し好きのおっちゃんは、いい話し相手が来たとばかりによくしゃべった。話しているうちに何人かのスモーカーが入れ代わり立ち代わり喫煙所を出入りした。ハッとなって時計を見るとかれこれ45分が経過していた。花屋さんの閉店時間も迫っている。











                 世間話に花を咲かせている場合やない。わしは花を買いに行きたいんじゃ!

                 内心はそう思ったものの、ここでキレてもしょうがない。おっちゃんは何も悪くない。話しを半ば強引にさえぎって「じゃ、僕はそろそろ帰りますね」とさびしい表情をみせたおっちゃんを置き去りにして再び花屋さんの前へ足を運んだ。

                 中をのぞくとさっきと違うお客さんが、ちょうど花屋さんから出て行くところだった。店内にお客さんの姿は見当たらない。店の出入り口で立ち尽くしていたら逆におかしい。もうなるようになれ、と僕は勢いにまかせてつかつかと店へ入っていった。

                 「いらっしゃいませー。……あ、あれ?」

                 レジには麗しき彼女がいた。

                 「ど、どーも。おつかれさまです」

                 今までまともに話したことはなかったが、すれ違いざまにあいさつを交わすこと一年半で通算3回。となりのレストランで働いている人、ぐらいの認識はあったようだ。

                 緊張のあまり、僕は一気に用件をまくし立てた。彼女は丁寧に接客してくれた。
                 「どのようなものを?」「ご予算は?」「今日お持ち帰りに?」彼女の質問に答えると、スパッと素敵な商品をおすすめしてくれた。プリザーブドフラワーとテディベアがセットになった可愛らしい置物だ。
                 即決でもよかったが、なるべく彼女との絡みの時間を持ちたい僕は、無駄に悩んだふりをした。「色違いとかありますか?」と質問してみたり。
                 プレゼントを悩む迫真の演技中に、なにやら左のほうから視線を感じた。左手にはレストランがある。恐る恐る横目で見てみると、嫌な予感は見事に的中した。

                 レストランのチーフがガラスの壁際に直立不動で立ち尽くしている。眼光するどく、不適な笑みを浮かべながら。








                 怖っ


                 実は花屋さんに入る直前、レストラン前のメニューをディナー用にとりかえていた副店長に出くわした。

                 「あれ? お疲れ様。ナニしてんの?」

                 僕が上がってから、かれこれ一時間以上は経過している。なぜまだいるのか、という副店長の疑問は妥当なところだ。
                 とっさにウソがつけない不器用な僕は、「いや、その、友達の結婚祝いに花でも買っていこうかと思って」
                 馬鹿正直に話さなくてもと思ったときにはもう遅い。

                 「まじで? そんなの言っちゃった日にはしっかりのぞいてますから、がんばってください(笑)」

                 副店長とチーフは僕が花屋のコに好意を持っていることを知っているため、冷やかしもいいところに野次馬見物。特にチーフのガラスにへばりついてまで様子をうかがってくるしつこさには恐れ入った。

                 「じゃ、じゃあコレにします」

                 動揺を隠せないまま、プレゼントを決めた。もう一人のスタッフがラッピングをしてくれ、彼女はメッセージカードをお付けできますが、手書きにしますか、それともパソコンにしますか、と聞いた。字の汚さには定評のある僕である。迷うことなく「パソコンでお願いします」と返答した。
                 メッセージの内容をメモし、彼女に渡す。彼女は後ろを向いてパソコンに入力をはじめた。

                 しまった。

                 ここで名案が浮かんだ。手書きで彼女に書いてもらえばよかった。そんな気持ち悪いお客さんもまあいないと思うが、なくはない選択肢だ。しかもメッセージ内容を「好きです。マッシュさんへ」にしてもらえばこれはれっきとしたラブレターではないか。プレゼントを贈るカップルには申し訳ないが、メッセージカードはハナからなかったことにすれば問題ない。ここは私利私欲に走るべきだった。

                 勝手にひとりで不気味な妄想、後悔をしているうちにメッセージカードは出来上がった。

                 「ありがとうございました。おつかれさまです」

                 僕はプレゼントを手に、花屋さんをあとにした。
                 緊張の脂汗をかきながらも、ついに花屋さんと会話をすることに成功。もう少しプライベートな話しもしたかったな、と反省点をあげればキリがないないが、今日は花を買ったことに意味がある。上出来といえよう。

                 だが気になった点がひとつ。

                 彼女の接客がやたらとマニュアルマニュアルしていて、よそよそしいというか、もう完全にイチお客さんとしか見ていない様子だった。まともに話しはしたことがなかったとはいえ、顔見知りの、となりのレストランで働く男性なのだから、もう少しフレンドリーさがあってもいいように思えた。

                 さてはこのコ……



















                 僕にそうとう興味がないとみた(爆)





                 まったく手ごたえはないけれど、あきらめるには早すぎる。勝負はまだ始まったばかりだ。

                 ひとりのイケメンにとっては小さな一歩だが、非モテ・クチベタ男にとっては大きな一歩である。 by マッシュ・アームストロング




                0

                  今春ナンバーワンのグレートなときめき

                   一目見て、「あ、かわいいな」と思った。

                   まるでお人形さんのよう、というベタな例えがピッタリくる。ただし、かわいいだけなら、僕のときめきが発動することはなかった。
                   惚れっぽく冷めにくい、ホッカイロ気質の僕であるが、外見だけで、いわゆる「一目惚れ」をすることはほとんどない。

                   「かわいいな」と感じたのは、テレビに映る女性タレントを見たときと同じような感覚だった。その容姿端麗と共に、彼女のとある所作がときめく決定打となった。


                   2時間半におよぶ結婚披露宴も終盤に差し掛かっていた。
                   サービスの仕事は、コーヒーを各お客様に注いで回ればすべて完了、略して「スベカン」である。
                   僕は手のひらサイズのミルクポットを手に、相方のサービスマンがコーヒーを注いだ後をついてまわり、お客様に「ミルクはお入れしますか?」と尋ね、ミルクが必要な方に対してコーヒーカップにミルクを注ぐ。

                   彼女に対しても、もちろんお伺いした。

                   「はい」「いりません」「お願いします」「結構です」など。
                   サービスマンに対する返事ははだいたいこのぐらいのパターンだ。

                   しかし、彼女は一味違った。僕が「ミルクはお入れしますか?」と尋ねると「あ、はいっ」と明るい返答に加え、僕の目を見てニコリと微笑んだのだ。

                   か……











                   かわいぃぃぃぃぃぃ!!!!



                   僕はその瞬間、全身に電流が流れ、卒倒しそうになった。ときめきスイッチ・オンである。

                   実はその前から伏線があった。

                   オードブルからメイン料理、デザートまで、提供するたびに小声で「ありがとうございます」と彼女は声をかけてくれた。これが簡単そうでなかなかできることではない。
                   レストランでの食事中ならまだしも、今は楽しい結婚披露宴の真っ最中である。
                   友人と談笑したり、余興を見たり、写真を撮ったり。はっきり言ってサービスマンに気を使っている場合ではない。

                   そんなはずなのに、いちいちお礼を言ってくれるとは、「なんていい子なのこの子は」と、ときめきメーターは徐々に高まっていった。
                   
                   それでいてあのコーヒーのくだりである。
                   スイッチが入るのも無理はない。

                   そこまで言うなら、何らかのアプローチをすべきではないか、と思うかもしれない。
                   結婚披露宴は、そもそも、新郎新婦を祝う場であると同時に、出会いを求めてくる方も少なからずいるだろう。僕はサービスマンであるが、その前に一人の男でもある。
                   どこでどう人を好きになってもいいはずだ。

                   だが、アプローチをかけられない、絶対的な理由があった。


                   なぜならば、その彼女は―――
















                   高砂に座っていた人物。すなわち、








                   新婦であった(爆)



                  0

                    本日の激萌えなひと言

                     17時出勤。
                     
                     部屋割りを確認するため、3Fへ向かう。出勤早々、階段でいきなり気になるあのコとすれ違い、声をかけられた。



                     「おはようございます。
                      
                      今日、同じ部屋なんで、よろしくお願いします」


                     「あ、はい。よろしくお願いします」


                     平静を装いながらも、内心では元西武ライオンズのデストラーデばりの弓引きガッツポーズ。
                     よしっ!

                     土日は結婚披露宴で使われる会場。平日はセミナー、会議、会社説明会、宴会、立食パーティーなどに利用されている。B2Fから4Fまで、大小6部屋あり、出勤したらまず、当日の部屋割りを確認する。したがって、どの部屋で、誰と、何の応対をするのかは、出勤するまで分からない。
                     
                     事務所のドアに貼られた部屋割りを見上げると、今日は立食パーティーの応対だった。メンバーは、あのコと、僕と・・・・ ん?


                     以上、ふ、2人だけ??


                     その立食パーティーの詳細を確認すると、25名様と比較的規模の小さい内容だとわかった。
                     それにしても2人はめずらしいケース。それもあのコと。なんてツイてる日なんだろう。しかも、「明日、入ってくれないか?」とボスから前日の夜に連絡があり、急遽、出勤することとなったこの事実。奇跡の巡り合わせだ。ありがとう、ボス。ありがとう、神様。ありがとう、お父さん、お母さん。

                     彼女はB3Fの厨房に料理を取りに行き、僕は会場の準備をした。料理を持った彼女が到着し、2人でテーブルに料理を並べる。
                     あっという間に準備は終わり、あとはお客さんを待つばかり。ふと、何気なく僕は彼女に質問をした。

                     「今日って、飲み放題ですか?」

                     立食パーティーは、十中八九、飲み放題だ。そんなことはいちいち確認しなくても、分かりきったこと。
                     
                     しかし、何か話しかけたい、という気持ちの焦りからだろうか。僕の口から、無意識にそう発せられた。中には「当たり前だろうが。そんなこと聞かなくてもわかるだろ」と一蹴する人も、この体育会系のノリの現場には存在する。
                     しかし、やさしい彼女はそんなことは言わない。嫌な顔ひとつ見せず、親切丁寧に答えてくれた。






















                     「そうです、飲み放題ですよ。のみほー♪」












                     ・・・・・何その可愛らしい切り返し!






                     飲み放題、略して「のみほー」

                     僕は、これほど可愛らしい「のみほー」を生まれて初めて耳にした。もしもこれが漫画の世界なら、聞いた瞬間、僕の瞳はハート型になり、頭からは湯気が立ち上っていただろう。確実に。

                     姉さん、浮世では梅雨入り宣言が出たばかりですが、こちらは片想い宣言が出そうです―――












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